新年あけましておめでとうございます

皆様にはお健やかに新年をお迎えのことと、心よりお慶び申し上げます。　　さて昨年は、アメリカ合衆国で米国第一主義を掲げるトランプ大統領が就任し、世界中で発生した自爆テロ、北朝鮮のミサイル発射など、世界を見ても日本を取り巻く状況を見ても激動の年でありました。　特に、自分さえ良ければよい、自分と違った考えを許さず攻撃するという不寛容さが目に余る年であったと思います。　私たちが民主的な社会を築いていくためには、自分と価値観の違う人や、嫌いな相手に対して、嫌いだから、気に入らないからといって攻撃して良いわけではありません。　「信無くば立たず」という論語の言葉があります。一般的には「政治は民衆の信頼をなくして成り立つものではない」と解釈されていますが、私は、「人間として生きていくうえで、信頼の心がなかったら一日も社会生活を　送っていくことはできない。」との孔子の想いと考えています。　今年は「戌年」です。「戌年」は収穫の年と言われます。また、相場の格言では「申酉騒ぐ、戌笑う」と言うそうです。　私たちは、草木が実を結ぶように社会生活の中で人間として成長し、相手を信頼し自分も信頼される、笑顔溢れる寛容さのある社会を築いていかなければならないと、気持ちを新たにする「戌年」であります。　また、今年は「平成３０年」という区切りの年でもあります。来年４月には天皇陛下が退位され、新元号が制定されます。私も、皆様のご指導とご支援のおかげで、県議会議員として四期４年目を迎えます。　これからも皆様のお力をお借りしながら、住民の皆様の生命と暮らしを　守るため、更には地域の未来を切り開いていくため、精一杯務めていきたいと改めて決意しているところであります。　一方で、「平成」はどんな時代なのかと考えますと、少子高齢化の進行や若者の減少、地球温暖化などによる自然災害の多発などの、厳しい状況が続いている時代ではないかと思います。こうした様々な課題には、元気で発想豊かな若者や子供たち、温かく心細やかな女性の皆さん、人生経験豊かなお年寄りの方々、こうしたすべての世代の知恵を結集して対処していかなければなりません。　このため、若者や子供たち、女性の皆さん、お年寄りの方々と、こうした課題を解決するための「本音で語り合う活動」を進めていくことが必要と考えています。　こうした取り組みを通じて、地域全体であらゆる世代が未来を考える活動の「ステージ」がスタートできるよう、地域の皆様とともに全力で頑張って参る覚悟であります。　結びになりますが、本年も皆様には変わらぬご指導とご協力をお願い申し上げますとともに、皆様にとりまして素晴らしい年となりますよう、お祈り申し上げます。

平成30年元旦

　　　　　　　　　　山梨県議会議員　浅川力三